手書きとコピー

     
  先日機会があって京都市交響楽団の第537回定期演奏会を聴きに行ってきました。

プログラム終了後7月末に卒団される首席トランペット奏者 宮村聡氏の卒団セレモニーが行われました。

31年にわたり京都市交響楽団に在籍され、その間京響を牽引してこられた方の卒団に居合わせれたことは感慨深いものがありました。

当日のプログラムにも載っており指揮者の広上淳一氏からもご紹介があったのですが、宮村氏は自分が演奏する曲については全てスコアからご自分で書き起こされ、自作の楽譜でステージに乗ってこられたそうです。

宮村氏のコメントによれば『音符の長さや強弱、表情記号など一つずつ確認しながら楽譜を書き写すことによって作曲者の意図を理解し、どのように演奏すればよいのか思いをめぐらせ大切に演奏することを学んだ』とされています。
宮村氏が京響に入団された今から30年以上も前ならばいざ知らず、現在であれば街中にコピー機があふれ手軽にそして安価に自分の譜面が複写できる時代です。
そういう時代になったにもかかわらず手書き譜を作り続けてこられた宮村氏。
オーケストラ曲であれば相当の時間と労力が必要であったと思います。
それを長年続けてこられた。
プロだからできたなどという問題ではないと思います。
音楽への情熱の一つではなかったかと感じます。

私の高校時代、先輩からは『楽譜はコピーせず、写譜すること』と教えられ、3年間写譜していましたが、今はそういうこともしなくなりました。
仕事をしながらの活動。
なかなかじっくりと腰を据えて楽譜とにらめっこする時間がなくなってきたとは思います。
ましてや写譜することなど皆無と言っていいほどになりました。

最近の中高生にしてもおそらく写譜などしていないのではないでしょうか。

写譜しないといけないとは今のご時世言いません。
自分自身していませんから。

でもせめて1曲
コンクールに使う曲
演奏会のメイン曲
自分の大好きな曲
写譜してみてはいかがでしょう。

私は次回の演奏会、せめてメイン曲ぐらいは写譜してみようかなぁと考えています。
 
     
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