親たちの考え

     
  5月のとある日曜日。
自宅でせっせとホームページの更新作業をしていると、同じ町内会の方が中学の吹奏楽部に入っている娘さんの事で私を訪ねてこられました。

この子は中学2年生。中学入学と同時に吹奏楽部に入部してトランペットを担当。 これまでは学校の楽器を使用していましたが、そろそろ自分の楽器が欲しくなってきたということで近くの楽器店へ出向いてきたんだそうです。
そこで勧められたのが某メーカーの20数万円の楽器。
一応試奏もさせてもらって吹きやすかったらしく、もうこの子は買ってもらう気満々になってしまったらしいのです。 そこで親御さんとしては買ってあげても良いのだが、はたしてこれがいろんな意味で妥当なのかどうなのか迷われてしまい、私が吹奏楽をやっていることを知っていたので御相談に来られたというのです。

実はこの方には昨年、楽器ってどれくらいするものなのかと尋ねられたことがありました。
私はウチのTp吹きであり指揮者であるA氏に相談して、買われるのであれば17〜8万円くらいの楽器で十分ではないでしょうかとお答えしていました。
そういう予備知識があったところで楽器屋さんからは予備知識より高い金額のものを勧められたのが迷われた1点目。
2点目はそもそもこんな高い楽器を中学生に買ってあげるのはどうなのだろうかという点。
父親が吹奏楽、母親が合唱、子供が吹奏楽や合唱をやっているウチの家庭で、親としてこういうケースはどのように対応されるのか・・・というようなことまでお聴きになられました 。

吹奏楽(楽器)について何もご存じない親御さんにしてみれば、20万円もするような楽器を中学のクラブ活動のために買い与えていいものかどうなのか当然悩みます。
買ったはいいがちゃんとクラブ活動は続けてくれるのかというのも不安でしょう。
それに今買うのであればせめて高校3年間までは楽器を続けてほしいと思うでしょう。
親としては当然考えるところだと思います。

私達(すでに楽器をやっている又はやっていた人たち)は楽器にお金がかかり、維持費がかかり、活動にもお金がかかることを十分に理解しています。
でも吹奏楽(楽器)についてご存じでない方(親御さん)にしてみれば、なぜこんなにお金がかかるんだということになってしまいます。

例えば木管楽器ならリードは必要不可欠なもの(これがなければ音が出ないわけですから)であり消耗品です。そしてこれが意外と価格が高くつくという代物です。
木管楽器担当の子どもの親御さんが金管楽器担当の親御さんに
「あなたのところはお金かからなくていいわね。私のところはリードを買うんだとか言って結構出費がかさむのよね。」
などと言う会話が行われることも現実にある話です。

ましてや楽器を買うということになればどんなクラブ活動よりもお金がかかります。
地域の公立中学校に通わせているご家庭であれば二つ返事で買ってあげると言えないことも十分理解できるところです 。

子どもが吹奏楽をやりたいと言ったら
「お金がかかるからやめなさい」と言われた生徒がいたとかいなかったとか・・・
あながち冗談でもないんですよ。

これが現実。

吹奏楽(楽器)についてご存じでない方(親御さん)がたくさんいらっしゃるのです。
というより知っているほうが少ないのだと思います。
せめて学校のクラブ活動をするうえで、子どもたちが「お金がかかるからやめなさい」とだけは言われなくて済むように、なんとかならないものかと考えてしまう私です。
 
     
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